コーネル大学・ホテルスクール留学記

コーネル大学ホテル経営大学院で学んだ記録です。

キャンパスの写真:ホテルスクール編

 

f:id:Akshay13:20170510053344j:plain

ホテルスクール外観。

f:id:Akshay13:20170510053352j:plain

左の奥に見えるのが隣接しているスタットラーホテル。

f:id:Akshay13:20170510053348j:plain

大教室前の踊り場。

f:id:Akshay13:20170509102631j:plain

 授業の様子。

f:id:Akshay13:20170509102650j:plain

授業の様子。 

f:id:Akshay13:20170509102656j:plain

両手に図書館とスタディースペースがあります。

f:id:Akshay13:20170509102643j:plain

冬休み前の最後のテストが終わったときの様子。笑

f:id:Akshay13:20170509102824j:plain

図書館。ホテルスクールの図書館は学部生が多く、正直うるさいです笑

f:id:Akshay13:20170509102829j:plain

学習スペース。

f:id:Akshay13:20170509102925j:plain

院生ラウンジ。クリスマスのプレゼント交換のときの写真です。

f:id:Akshay13:20170509103008j:plain

掲示板にはいろいろなイベントの案内が。

f:id:Akshay13:20170509103102j:plain

ホテルスクールの大講堂で菅元首相が講演したときの写真。

f:id:Akshay13:20170509102949j:plain

スタットラーホテル編。キッチンで料理の準備をするクラスメイト。

f:id:Akshay13:20170509102957j:plain

バー。

f:id:Akshay13:20170509103003j:plain

フロント前の踊り場。

キャンパスの写真:コーネル大学全体編

厳しく長い冬が終わり、遂にイサカに待望の春がやってきました。コーネルも来週で授業が最後、キャンパス全体にfinalや卒業に向けてそわそわした雰囲気が漂っています。

卒業が近くなると「これが最後のget-togetherかもしれない」という感覚が働くからか、誰もが普段よりsocialになるようです。私も、最近はパーティーやイベントなどに精力的に出席しつつ、final paperや引越しの準備などをこなして忙しい日々を送っています。

春になると、冬にうんざりしながら眺めていたキャンパスの風景がとても愛おしく思えてくるのは不思議です。残りのイサカ生活で可能な限り写真も残していきたいと思います。

f:id:Akshay13:20170507232426j:plain

f:id:Akshay13:20170507232430j:plain

f:id:Akshay13:20170507232442j:plain

f:id:Akshay13:20170507232449j:plain

f:id:Akshay13:20170514113323j:plain

f:id:Akshay13:20170514113325j:plain

f:id:Akshay13:20170514113329j:plain

f:id:Akshay13:20170507232458j:plain

f:id:Akshay13:20170507232516j:plain

f:id:Akshay13:20170507232519j:plain

f:id:Akshay13:20170507232523j:plain

f:id:Akshay13:20170514113330j:plain

f:id:Akshay13:20170514113331j:plain

 

授業紹介:Entrepreneurial Finance

モルスタのIBD部門、PEファンドで働いた後、アカデミックの世界に戻りコーネルでPh.Dを取得したSusan Fleming教授の授業。起業周りで必要なファイナンスのソフト・ハードスキルを身につけることができる人気の授業で、ホテルスクールのみならずエンジニアリングスクールなどからも受講生を集めています。

スタートアップのWorking Capital Simulationをもとに財務資料を作成する基礎から始めて、VCやPE業界の知識、スタートアップのValidation、Equity splitの交渉ロールプレイイングなど、とにかく盛りだくさんの授業でした。個人的には、起業の盛んな米国のVCやPEの業界裏話がとても面白く感じました。起業に憧れる米国の若者は多いですが、そんなに甘いものではなく、そもそも日本で言われいている程に米国でも起業失敗のダメージが低いわけでもありません。ただ、それでも起業を目指す若者に対して、ファイナンスの観点から知識・教養を身につけさせようとする教授の授業は毎回とてもエキサイティングでした。

---

今日は、教授の家で、学期末のpotluckパーティーが行われました。ホテルスクールはだいたいどの授業もアットホームな雰囲気で、学期末に限らずこのようなイベントが開催されることがとても多いです。これは、大都市のMBA/LLMにはないホテルスクールの特徴だと思います。

f:id:Akshay13:20170506115322j:plain

f:id:Akshay13:20170506121213j:plain

授業紹介:Global Leisure Cruise Industry

米国のクルーズ産業について、マーケティング、レベニューマネジメント、オペレーション、デザイン、International busines policyの観点から学ぶ授業です。Royal Caribbean社(クルーズBIG3の一角)がスポンサーしていて、毎週クルーズ業界の実務家から話を聞くことができます。日本ではクルーズはそれほどメジャーではないではないですが、米国では温暖なカリブ海に近いことからそれなりにメジャーな産業になっていて(米国ガラパゴス的な状況と言えなくもないですが)、独特の産業構造から学ぶことも非常に多いです。

例えば、レベニューマネジメントの観点からは、クルーズはエアラインとは明らかに違う戦略を立てる必要があります。少し詳しく説明してみたいと思います。

最近、ユナイテッド航空のオーバーブッキングが話題に大きな話題になりましたが、エアライン座席やクルーズの船室は、ゲートが閉じてしまえば価値がゼロになるone time inventory(perishable inventory)です。また、特にエアラインの場合には、チケットを購入しながら実際には搭乗しない乗客も実は結構な数います。そのため、オーバブッキングをすることで、可能な限り価値がゼロになるinventoryを少なくするという戦略が有効です。ここで問題になるのがオーバーブッキングして現実に座席より乗客が多く空港に来てしまった場合です。そのような場合は、ユナイテッドのように引きずり出すまではいかなくても、オーバブッキングにより別の便に振り替えるボランティアを募集することは頻繁にあり、また、搭乗拒否をせざるを得ない例もあります。しかし、ボランティアや搭乗拒否をした乗客に支払う補償額によるマイナスは搭乗率上昇による収入に比べると微々たるものであるので、オーバブッキングが行われることが多いのです。(なお、これはホテルも同じです。)

前置きが長くなりましたが、翻ってクルーズ会社特定の例を考えてみたいと思います。第一に、クルーズはチケットは比較的安いことが多く(3泊の3食食事付きクルーズで350ドルの船室からあります。)、主な利益はアルコールや船内の有料レストランから来ています。なので、クルーズ会社は個々のチケットを値下げをしてでも船室を埋めたいインセンティブをエアラインよりも強く持っています。実際、ゲストスピーカーの一人も「場合によってはキャッシュバックしてでも船室を埋めたいこともある。」と言っていました。そのため、エアラインと異なり、クルーズは出航日に近づけば近づく程価格が下落していきます。(エアラインの場合は、出発日より前に比較的安く売って早めに座席を埋めてしまいます。これは、出発間際の安売りを避けるための措置です。)第二に、オーバーブッキングのインパクトの違いです。例えばクルーズに乗る乗客は休暇を前もって取って、さらに大部分はフロリダまで飛行機に乗ってやってきます。なので、no showは少ないですし、そもそもせっかく休暇を取ってフロリダまで来てみたらオーバーブッキングで搭乗できませんとなると、代替が比較的可能なエアラインと比べて、会社に対する社会的イメージの悪化はとてつもなく大きいです。

 ---

先日は、この授業の一環で、クラスでバハマへのクルーズに行ってきました。船内のオペーレーションについて実地で学べただけでなく、普段あまり交流のないundergradの知り合いもできたので、純粋に楽しかったです。クルーズからイサカに帰ってきた直後には早速reunionが企画されていることも、socialで有名なホテルスクールらしいです笑

f:id:Akshay13:20170504141943j:plain

f:id:Akshay13:20170504142229j:plain

f:id:Akshay13:20170504141948j:plain

f:id:Akshay13:20170504142027j:plain

 

受験準備-英語学習

このブログは主にコーネル・ホテルスクールについて紹介する目的で立ち上げたのですが、受験プロセスについて聞かれることも多いので、可能な限り紹介していきたいと思います。

---

日本人が海外大学院への留学を考える時に、恐らく一番問題になるのは英語力であることが多いと思います。例えば、コーネル・ホテルスクールのClass of 2017のMasterの学生のTOEFL平均点は114点という非常に高いスコアです。ホテルスクールのMasterは学生数が極端に少なく、また、そもそもTOEFLが必要な学生の母集団が少ないという事情もありますが、この一年、英語で苦労する場面があったのは明らかに私一人でした。

私は、TOEFL初受験が90点代、その後思い出したくもない辛くて苦しい学習・練習を重ね、貴重な20代前半・中盤の青春の一部を投資し(笑)、なんとか上記平均点の少し下の点数を何とか獲得しました。私は完全な純ドメですが、最終スコアは日本人としてはそれなりに高得点と言ってもいいとは思います(少し自慢です笑)。それでも、渡米直後は英語でかなり苦労しましたし、未だガスステーションのコンビニの店員に「このアジア人何言ってるか全然わからん」的な反応されることや、クラスメイトとバーに行ったはいいものの会話に全然ついていけないこともあります。ただ、授業で使われるフォーマルな英語で苦労することはほぼないので、やはりTOEFL用の勉強で行った音読やディクテーションなどの基礎練習は意味があったと思っています。

英語については上記のように私も本当に苦労してかなりの時間を費やしたことと、そもそも私自身未だ勉強中なのですが、個人的に役に立ったと感じたサイトや本を幾つか紹介したいと思います。

Official TOEFL iBT® Tests Volume 1 and 2
この本のリスニングスクリプトとリーディング本文を何度も(それこそ血を吐くぐらい何度も)ディクテーション・シャドーイング・音読しました。基礎力の向上には最も有益だったと思います。

中国・韓国本(http://andymina.blog136.fc2.comで紹介されています。)
TOEFLのスコア向上には、まずは過去問やETS作成に近い問題をひたすら繰り返すことが近道だと思います。その点、日本では過去問が出回っていなく、また、各社が出版している問題集も実際の試験の傾向とずれているいることが多いです。他方、上記ブログで紹介されている中国・韓国本は、実際に出題された過去問に基づいて忠実に再現された問題が収録されているので、得点アップには最も効率的だと思います。

Tarle Speech & LanguageのiBookTarle Speech | Better Lives Through Better Communication
TOEFL受験まで時間がある方には、発音矯正をオススメしたいです。Speakingで23点以上とれれば得点戦略上一気に有利になりますし、個人的には発音矯正がリスニング力向上にも役に立ったと感じました。市販の本もいろいろあるのですが、最も役に立ったと思ったのが、上記のiBookです。(某有名スピーキング塾の講師から勧められました。)Th、V,、F、 B、 Pなど日本人にとって難しい発音に継続して取り組むだけでも、かなりの効果を感じることができると思います。このiBookは日米の物価の違いを差し引いても少し高いですが、講師の口元を見ながら練習できるのでとても便利でした。お金に余裕があれば、発音矯正の先生を見つけてSkypeなどでトレーニングをするのもいいと思います。(私は受験勉強の段階ではそこまでできなかったですが。。)

日記(2016年5月渡米)

 2016年の5月から、コーネル大学ホテル経営大学院に留学することになった。コーネルのホテル経営学は、ホテル経営学という極めて狭い分野の中で世界最高峰として知られている。僕が留学するのは、5月から1年間で修士課程を取得するMaster of Management in Hospitalityというコース。学生は、毎年40名〜50名で、日本からの留学生は毎年1人〜2人。今年は日本人は僕1人である。その他の国からの留学生は、中国が一番多くて今年は10人。残り留学生はインド、シンガポールからなど。それ以外はアメリカ人。
 留学に向け、3月くらいから毎週末荷物をパッキングしたり、アメリカに持っているべき物を揃えたり、寿司教室に通う、日本食を食べるなど、日本でしかできないことをやり貯めてきた。このように留学準備に追われていたにも関わらず、僕の場合は出発前にひどいホームシックに襲われていた。以前から夢だった海外大学への留学が20代の最後にやっと実現しようとしているにも関わらず、しばらく日本に帰れないことからくる不安の方が大きくなり、頭の中に浮かぶのは憧れの米国での学生生活のことよりも、日本でやりのことしたこと、しばらく会うことができない日本の家族や友人、慣れ親しんだ東京の街のことばかり考えていた。
 それでも、職場や友人が開催してくれた壮行会に出たり、暫く会えない親族に会いに郷里に戻ったりしているうちに出発の日がやってきて、気付けば成田空港からシカゴ行きANAに乗り込んでいた。


 コーネル大学があるイサカの街までは、成田からシカゴ・オヘア、シラキュース空港と乗り継ぎ、シラキュースからミニバンに一時間ほど乗っていく。イサカは、住民の大半が大学関係者で成り立っている典型的なアメリカの学生街で、カユガ湖という湖畔に位置し至る所に滝がある風光明媚な街、冬は寒いけれど勉強するにはいいところ、というのが日本にいる間に前に聞いていた情報だ。アメリカでの大学生活に無条件の憧れを抱いていた僕としては、「典型的なアメリカの大学街」という響きに強く惹かれていた。
 僕がシラキュース空港からイサカに到着したのは16時ころ。さっそく、予約していたタクシー会社に電話し、ピックアプを依頼した。ただっ広い空港の車寄せに遅れること30分、ようやくやってきたのは、黒人のファンキーなドライバーが運転する今にも壊れそうなミニバンアムトラックの駅で中国人の同乗者を乗せて、ようやくイサカに向けて出発した。ドライバーは、僕と中国人に「兄弟か?」と聞いてきた。
 英語に関しては、留学以前に国際関係の仕事をしていたし、TOEFLの点数も日本人としては高かったので、それなりに自信を持っていた。しかし、実際に外国生活をするのは初めてだし、特に日常会話は本当に通じるのか自信が持てなかった。
 「兄弟に見える?」と運転手に答えると、運転手は「いや、違うのは知ってるよ。ははは。」と答えて、自分の話をしはじめた。ドライバーはニューヨーク出身で3年前から自然に近い生活を求めてイサカに引っ越してきたという。いまにもラップを口ずさみはじめそうなファンキーな格好をしているのに意外だ。ただ、それ以上にショックだったのは、彼の喋っていることの半分以上がまるで英語でない別の言語のように聞こえてくることである。何か気の利いたことでも言おうと思ったが、やっぱり自分の英語が通じなかったらどうしようと思い、serisouly? wow! Okay…など適当に相槌を打った。
 中国人も、僕に「学生か」「コーネルでは何を勉強するのか」など質問してきた。彼は、彼の英語からすると恐らく中国系アメリカ人。それでも、なぜかドライバーより親近感が持てるのは不思議だ。


 一時間ほどで到着したイサカは、古くて薄汚れた建物、むわっとする草のような異臭、昼間から酒を呷っている若い学部生、そしてそこかしこにある急峻な坂道が印象的だった。静かな湖畔の学生街で静かだけどチャレンジングな学問漬けの生活を想像していた僕は正直面食らってしまった。後から思うと、昼間から学生が酒を呷っているのは冬が終わって夏休みを迎えたからで、この時期は春学期の終了を祝う学生が街に溢れる特別な時期だからだった。
 ドライバーは汚い煉瓦造りの建物の前で車を停め、「ここがお前が行き先をリクエストした住所だ。」という。住所を再度確認したが間違えはない。ANAの赴任パックで持ってきたヤマトの段ボール3つをミニバンから降ろし、運転手に礼を言うと、運転手はやはりファンキーにウインクして親指を立てた。
 僕が住むアパートは中国人クラスメイト2人とのルームシェア。全部で4部屋の小さなアパートだけど、そのうちの3部屋はホテルスクールのクラスメイトが借りている。ルームシェアをした方が語学の上達も早いだろうと、facebookで日本にいるうちに決めてしまった。家賃は1人当たり月850$と東京と比べても決して安くはないけど、これでもイサカの他の物件よりはだいぶ安い。
 でも、実際にアパートに足をアパートの中は驚くほど汚くて古い。ところどころで塗装が剥げているし、そもそも埃をかぶってるところが多い。ここで一年過ごすのかあ。。今から何とか別のところに移れないかなあ。。
 しばらく荷物を整理していると、ルームメイトがウォールマートに連れて行ってくれるという。ルームメイトの名前はRとG。Rは学部はネバダ大学ラスベガス校で、hospitality managementを勉強した後、スターウッドに就職した、Gは中国の大学の学部で2年間hospitalityを勉強した後、オクラホマ州立大学に編入して、そこで卒業。しばらくホスピタリティ関係のコンサルティング会社で働いた後に、不動産金融の方向にキャリアチェンジするために、そしてアメリカで就職するためにコーネルに来たとそれぞれ語っていた。
 ウォールマートは噂には聞いていたがとにかく大きい。大きな1棟建てのただっぴろいハコの中に、これでもかと商品が並んでいる。天井も高く、入り口から向こうが見渡せる。アメリカには仕事でよく来てたけれど、仕事ではNYやDCなどの東部の大都市が中心だった。それと比べてイサカの人口はたった3万人しかいないのに、こんな大きなショッピングモールがあるとは。ウォルマートでは、部屋のカーテンとミネラル・ウォーターを買った。
 その日はフライトの疲れと時差で、部屋に帰ってすぐベットに向かい、そのまま泥のように眠った。

f:id:Akshay13:20170419114915j:plain

坂の多いイサカの下宿街。


 到着の翌日からはオリエンテーションに参加。ルームメイトの中国人と一緒にスーツで教室に向かう。実は、プログラムのオリエンテーションは既に3日前から始まっていたのだが、仕事の都合で今日から参加する。教室までの道すがらは、今にも転げ落ちそうな急な坂を登り、大学の門、カレッジタウンの学生街、キャンパスへ向かう林の中の歩行者通路、キャンパスを流れる滝、構内の緑緑とした芝生など、新しい景色に目移りしそう。

f:id:Akshay13:20170419115015j:plain
大学構内を流れる滝。

 教室に入ると、教壇を中心にすり鉢状になっている教室に多くのクラスメイトが腰かけていた。僕はルームメイトと一緒に3人掛けの席に座る。間もなく、ハゲた担当者らしき人が登場して、「今日遅れて参加した人がいます。」「出身はどこですか?」「東京からイサカまで何時間かかった?」「今まで何をしていた?」など僕に質問し、皆に僕を紹介した。
 しばらく、Student Organizationの紹介などの時間があり、休憩時間に。教室の外にコーヒーや軽食が用意されていて、めいめいに軽食を取りながら新しいクラスメートと話をする。既に何日か一緒に過ごしているからだろうか、クラスメートは幾つかのグループに分かれておしゃべりをしていて、中国人の男子、中国人の女子、アメリカ人のグループ幾つか、というのが大きなグループだ。ルームメイト以外に知り合いはいないし、中国人グループは中国語でしゃべっているし、アメリカ人グループにいきなり入っておしゃべりをする自信もなかったので手持ち無沙汰になってしまった。とりあえず、軽食のピザに熱中しているふりをしていると、インド人の男性が話しかけてきた。自己紹介をして「何か困ったことはない?」と聞いてきてくれたが、彼が何をしゃべっているか全然わからない。以前の仕事でだいぶ各国の訛りには慣れているつもりだけど、彼がしゃべる英語については単語や言い回しの意味自体を理解できなくて、会話もよく分からない感じで終わってしまった。このインド人男性の英語は実はアメリカ人でさえよくわからない田舎くさい言い回しが多いということがわかったのはそれから3か月くらいして、クラスメイトと打ち解けた噂話の場でだ。
 その日は時差ぼけの気だるさも残っていたのと、思いがけずクラスメイトと会話できなかったショックが重なって、オリエンテーションが終わると逃げるように下宿に戻った。

f:id:Akshay13:20170419114730j:plain

クラスメイト。英語力に対する劣等感に押し潰されそうだった。

日記(2/13の週)

2月13日(月)

・朝は8:40からのストラテジーの授業。なんと3週連続で5P。。睡眠時間4時間ちょっとで朝起きてこの授業だと起きる気もなくなってくる。
ファイナンスの授業はケースで課題の提出があったので、スパの授業の後に、ファイナンスの教授のオフィスアワーへ。
・フィナンスの教授は、ジョンソン卒で、ウォールストリートで働いてからホテルスクールに来た少し変わった経歴の女性。授業ではいかにもスノビッシュなバリキャリ女性という感じを受けたけど、オフィスアワーではとても親切に教えてもらえた。
・課題は、お昼を抜いて提出時間ギリギリまで微調整して提出。
・提出後は燃え尽きて家に帰って仮眠。
・夜7時くらいから図書館に行って2時頃帰宅。

f:id:Akshay13:20170216050516j:plain

2月14日(火)
・行動ファイナンスから。例のイケメン教授は今日はペリエを飲んでいた。
・Financial Statement Analysisは図書館の司書の人が来て、プロジェクトの資料集めについて説明してくれた。コーネルでは、司書の人が授業の一部を担当することがちょくちょくある気がするけど、司書の方は皆さんとても優秀で、学生が個人的に調べていることについて結構深いインサイトをくれたりする。
・夜はクラスメイトとカレッジタウンの日本食レストランへ。いわゆるアレンジ系の日本食なので今まで避けてたけど、試しにチャレンジ。味は、うーん。もう来ることはないかな。
・夕食後は図書館に戻って2時頃まで勉強。
・以前のポストでコーネルはトップレベルではないと書いたところに少し反応があったので補足。あくまで体感値で教授と学生のレベル感を見たときに、コーネルは本当のトップではないうのが正直な感想です(もちろん、一部で優れている分野があったり、逆にそうでない分野もあるのは承知で、あくまで全体の体感値です。)。日本、アメリカのような先進国では基本的にその国の学生はその国の大学に入学するので、アメリカのランキングにおけるコーネルの立ち位置からすれば、コーネルの学生のレベルがアメリカ全体の中で早慶〜マーチあたりの位置付けという個人的な体感値もそれなりに妥当ではないかと思います。それにアメリカだと州立大学の旗艦校(イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校、コロラド大学ボウルダー校など)にトップレベルの学生が入学するのでそこを差し引く必要もあります。ただ、大学の予算規模や寄付額になるともうアメリカの大学はぶっちぎりで、日本の大学など足元にも及ばないのはもちろんです。日本人としてはアメリカの大学というと無条件に優れているものと思いがちですが、もちろん大学自体は優れている点が多いものの、学生のレベルが高いということではないので、留学前にその点は注意が必要かなと思います。
・個人的に不満なのは、コーネルはthe best schoolではなくone of the best schoolsであるにも関わらず、意外と教授・学生の間では強烈なエリート意識を持っている人が多い様に感じることです。この記事(Elite, Not Elitist | Candid at Cornell)を読んでコーネルに憧れていたのですが、今の大学の雰囲気はちょっと記事とは違うというのが正直な感想です。

f:id:Akshay13:20170216124749j:plain

2月15日(水)
・おなじみの朝8:40からのストラテジー。眠い。。
・Spaの授業は、今日はコンサルティング・プロジェクト先に送付する質問事項を教授と学生でcompileするという時間だった。正直、takeawayがない非生産的な時間。。
・明日の行動ファイナンスのケースの準備が思いの外重く、授業の間は準備に時間を費やす。。
・夜は北部キャンパスのダンスの授業へ。だんだんステップが難しくなってきたから気合を入れないと。

2月9日(木)
・朝は行動ファイナンスから。ケースが難しかったからか、発言者も数人に限られてた。他の人はどれくらいの理解度なんだろう?ファイナンス英語の専門用語が難しいだけで内容は実は難しくないとか・・・?
・午後はHRの後、NYCへのマスタークラスに出発!スタットラーホテルからチャーターバスにみんなで乗り込む。
・バスの中では騒いだり、寝たり、それぞれ思い思いの方法で過ごす。しかし、バスだとマンハッタンまで丸々四時間半かかるから長い。(自家用車で行く場合、三時間半ほどドライブしてNY郊外のフォート・リーだったりメトロ・ノース沿線まで行ってからパーク&ライドするのが一般的なので、体感時間は短いのです。)
・私は車酔いをしてずっと横になってました。。
・今日はミッドタウンのフォーシーズン泊(宿泊代はフォーシーズン負担で無料!)。
・クラスメイト何人かと、ラーメンを食べに行ってから、2時頃就寝。

f:id:Akshay13:20170223084046j:plain

2月16日(金)
・朝食はフォーシーズンのケータリングを食べつつ、今回のコンサルティング・プロジェクトの内容を聞く。内容はclosedとのことだけど、とても興味深い内容だった。
・オープンな情報でも面白い話がたくさん。例えば、NYCのホテルは労働組合の力が強くて、時給がシェフが35ドル、ハウスキーパー32ドル、ポーター平均50ドル(!!)という驚異的な人件費がかかってるそう。驚いたのは、それはフォーシンズンズのようなアップスケールのホテルだけでなく、給与はだいたいバジェットホテルも同じような値段ということ。
・お昼は社員食堂を使わせてもらう。魚もあってがあって美味しい!
・アメリカでは魚は本当に貴重。ありがとうございます:)
・午後はダウンタウンのフォーシーズンズにsubwayで移動。ホテル部分やレジデンスを案内してもらう。
・レジデンスからのマンハッタンの眺めはさすが。値段はopenでないらしいけれど、ちょっと人生を考え直したくなる値段でした。
・今日は盛りだくさんでかなり疲れたけど、まだイベントは続く。
・ディナーは卒業生が経営するレストランのプライベート・ルームを貸し切りディナー。代金は50%ディスカウントとのことだけど、残りの50%はコーネルの授業料のactivity feeから払われるとのこと。え、ということは、NYCに来なかったクラスメイトも多いけど、その人たちは結構損しているのか。そういうアナウンスはなかったので、ちょっと不公平じゃないかなあ。
・料理は美味しく、アルコールも入ってお腹も満腹でふらふら。。
・クラブに繰り出す人も一部いたけど、眠すぎたので大人しくホテルに帰ってベットに直行。12時頃就寝。

f:id:Akshay13:20170223085420j:plain

f:id:Akshay13:20170223085423j:plain

2月17日(土)
・朝はユニオンスクエアでカフェをオープンした卒業生の話を聞きに行く。
・しかし、10人くらい時間に遅刻。。
・アメリカの学生って、授業にはびっくりするぐらいpunctualなのに、授業外のビジネス・アポイントメントには平気で遅刻することが多く、日本人的感覚だと逆でしょ、って思う。。
・お昼はタイムズスクエアのいかにも観光スポットっぽいレストランでお昼。量が多くて眠気が。。
・移動は主にUber。早いし、大人数だと値段も安い。場所にもよるけど、マンハッタン内の移動は二人以上だったら基本的にはUber、一人でも近くだったらUberという人が多いんじゃないかな。
・午後はチェルシーに移動して、レストラン開発のPEファンドを経営している卒業生の会社を訪問。
・この会社みたいな、ホスピタリティ関係の産業の厚みはさすがアメリカだな、という感じ。うとうとしつつも、何点か質問をした。
・マスタークラスはこれで終了!解散して即イサカに帰る人が大半だけど、火曜日まで休みなので旅行に行く人もちらほら。私は明日からマサチューセッツ&ロードアイランドに旅行に行くので、今日はアッパーウエストサイドの友人宅に泊まります。
・寒かったNY州も、今日は春の陽気で最高で摂氏15度。チェルシーをぶらぶらするのもとても気持ちいい。
解散後は、ブックオフ紀伊国屋で授業関係の本を探したり、日系スーパーで調味料を調達したり、在米日本人のゴールデンコースを辿ってから、友人宅に向かう。

f:id:Akshay13:20170223092748j:plain

2月18日(日)
・今日はボストンへ向かいます!
・移動はアムトラック。バスは車酔いするので必然的にこれに。事前に予約したので、65ドル。バスと比べると高いけど、快適なので我慢。
・ペン・ステーション始発。電車が直前までどこのtrackに電車が来るかわからないから、出発ちょっと前からコンコースで電光掲示板を眺める。trackが決まった瞬間、trackに向けてダッシュ!多くの乗客が同じことしててプラットホームは大混乱。笑
・電車の中では本でも読むつもりだったけど、心地よい揺れで爆睡。気づいたらNew Londonのあたり。
・Providenceで半分くらい降りた。
・ボストン・バックベイに到着!駅からはUberで今日の宿へ。今日はHBSから歩いて10分の一泊40ドルの安宿。本当にボロかった。笑
・宿で仮眠してから、ケンブリッジへ。ボストンも暖かくて、夕日がとても綺麗。
・いい気分で歩いてたら、とある会社のインターン電話面接のinvitationが!しかも、今日か明日に面接を受けなくちゃいけないらしい。今日受けるのはもう無理なので、ハーバードスクエアのスタバに駆け込み、明日の面接に向けて予習。
・夕ご飯は、ボストンに留学中の元職場の同僚とその婚約者とお寿司。安いし本格的なお寿司でとても美味しかった!

f:id:Akshay13:20170223133210j:plain

f:id:Akshay13:20170223133213j:plain

2月18日(月)
・朝起きて、電話でインタビューを受ける。
・質疑自体は普通にできたけど、もう少しリーダーシップとか具体的なattitudeをアピールしても良かったなあ。どうしても英語だと質疑自体とか話の分り易さに注力してしまう。
・インタビューの後は、BUの近くまで出て、美容院に。日本人の美容師さんがいると聞いていたので、予約していたんです。
・料金も良心的だったしとても腕のいい方だったので、NYCで切るよりボストンで切って正解だった。
・その美容師さんは、お客の8割が日本人とのことだったけど、NYCの日系サロンはローカルの方が多いところが多い印象だったので、少し意外だった。
・お昼はこれまたボストン留学中の知り合いと牛角へ。食べ放題で35ドルはアメリカでは激安だと思う!美味しかった〜
・食後はレンタカーを借りて、Cape Codへ!今回の車はVWのJetta。iPhoneとの連携もいいし、運転し易い。
・Cape Codの先っちょProvidence Townまではぐるっと半島を回らなくてはダメなのと、制限45マイルの一般道を通るので、少し時間がかかる。。
・半島にたくさんある灯台は、ザ・ニューイングランドという感じで良かった。
・今日の宿は、ロードアイランド州の州都プロビデンスAirbnb。夜9:30頃着、部屋の鍵がかからないのはセキュリティ的にどうかと思うけど、一泊30ドルにしてはとても綺麗な部屋で良かった。

f:id:Akshay13:20170223134848j:plain

2月19日(火)
・午前中は、以前から興味があった分野を研究されているブラウン大学の教授とのアポを取っていたので、ブラウン大学のキャンパスに向かう。
プロビデンスはコンパクトに纏まっているけど都会だし、過ごしやすそう。
ブラウン大学は街中にあって、学生街もしっかりあるし建物も綺麗だし、コーネルよりかなり環境は良さそうだ。
・教授からはかなり面白い話を聞けた。
・アポの後は学生街やキャンパスを散策して、お昼にメキシカンを食べる。
・食後はいよいよイサカに向けてドライブ。帰りには、アマーストに寄る予定。
アマーストは街が綺麗と聞いていたのと、内村鑑三の本に登場していたので、一度行ってみたいと。
アマースト・カレッジは、ブラウンに負けず劣らずの美しいキャンパスだった。丘の上に立ってるのも、内村鑑三の本の描写のそのままで感動!
・リベラル・アーツだからか、コーネルやブラウンのように研究棟は大きくないかもしれない。
ダウンタウンは小さいけれどセンスのあるお店が多い。規模的にはイサカよりも小さい!でも、こんなところで学生生活を過ごすもの悪くないな。
アマーストからは、イサカまでひたすらドライブ!夜11時頃帰宅。ルームメイトも既に帰宅していた。

f:id:Akshay13:20170225053826j:plain
ブラウン大学

f:id:Akshay13:20170225053830j:plain
アマースト・カレッジ

f:id:Akshay13:20170225053832j:plain
アマーストダウンタウン