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コーネル・ホテルスクール留学記

コーネル大学ホテル経営大学院で学んだ記録です。

ホテルスクールの概要

ホテルスクール

コーネル大学ホテル経営学部(通称、ホテルスクール)は、米国ニューヨーク州のイサカという街にあります。イサカは、マンハッタンからバスで4時間ほどのニューヨーク州北部Upstate New Yorkと呼ばれる地域にある人口3万ほどの小さな町です。イサカの住民の大半はコーネル大学かイサカ・カレッジの大学関係者という、米国によくある小さな学園都市です。

イサカは、Upperstet New Yorkの中でも、Finger Lake地方と呼ばれる細長い湖がいくつも連なる地域に属しています。Finger Lakesは、氷河の侵食によってできた氷河湖で、細長い形の湖が連なっている姿が指のようであるため、Finger Lakeと呼ばれています。

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秋のカユガ湖とコーネルのキャンパス

ホテルスクールの扱う領域は、日本では馴染みがないですが、ホスピタリティ学というホテル、レストラン、スパ、リゾートなどの業界関するのビジネス全般を対象とした学問で、日本では、ホテル学などと呼ばれていることも多いです。コーネル大学のホテル経営学部で勉強しているというと、「ワインの勉強や、お辞儀の仕方などホテルマンとしての素養を身につけるべく勉強しているのですか?」とよく聞かれるのですが、そのようなことも学べなくもないですがメインではありません。イメージとしては、基本的にはマーケティングやフィナンスなどMBAで学ぶような事項が学ぶ内容の8割くらいを占めて、残りの2割をホスピタリティ業界にに特有な不動産金融、オペレーションなどの勉強をするイメージです。また、facultyの専門分野も多岐に渡り、必ずしもホスピタリティに関係のない研究がメインであることも少なくありません。

日本では、コーネルというと、ホテルスクール(ホテル学)のイメージが強いと思います。実際「コーネルのホテルスクールは世界1」というのはホテルスクールの中でもよく言われています。

日本語版wikiでも以下のような記載があります。

コーネル大学は、設立当初からニューヨーク州におけるランドグラント大学である一方、アイビー・リーグの一校としても名を連ねるという、世界でも珍しい半官半民(公立かつ私立)の大学の一つである。
同大学の著名な研究分野である機械工学、生命科学、ホテル経営学、農学、獣医学などは世界最高峰と評されている。また、コンピュータ工学もアイビー・リーグの中で最大の施設と研究を誇り、全米でトップ 5 に入る名門分野である (コーネル大学のコンピュータ工学については、下記の特筆すべき点を参照)。

ただ、コーネル大学の他の学生の間では「ホテルスクールの連中はホテルスクールは世界1というけれど、そもそも2位はどこなん?」とよく冗談のネタになっています。

ランキングについて言えば、ホスピタリティ学を勉強できる大学のランキングは幾つか実際に公開されていて、以下のものが一番メジャーです。

http://ceoworld.biz/2016/03/04/top-50-hospitality-hotel-management-schools-world-2015

米国ではホスピタリティ学は日本と比べるとそれなりにメジャーな分野になっていて、コーネル以外でも、ネバダ・ラスベガス校などは一般の知名度も比較的に高いのではないでしょうか。また、米国国外では、スイスのローザンヌのホテルスククールも有名だと思います(小説『ハゲタカ』で出てくる日光の高級ホテルの若女将もローザンヌ出身という設定です。)。また、最近では中国や韓国でもホスピタリティ学を勉強できる大学学部が幾つかあります。

なお、余談ですが、日本ではコーネル・ホテルスクールが「ホテル経営大学院」「ホテルMBA」と呼ばれることが多いですが、個人的には少しmisleadingと考えています。というのも、ホテルスクールは学部生が中心(学部生が約900人、マスターが約50人)のvocational schoolに近い学校であるここと、マスターについてもMBAのように学位自体に米国でのキャリアのファストトラックに乗れるような効果ががあるわけではないからです。